フォトシンス、新たに17.5億円の資金調達を実施し、累計調達額は約70億円に
〜海外投資家を含む大型資金調達で、「Akerun Access Intelligence」を基盤としたキーレス社会の実現がさらに加速〜
株式会社Photosynth(東京都港区、代表取締役社長 河瀬航大、以下フォトシンス)は、海外機関投資家であるFidelity International Limited(フィデリティ・インターナショナル)、SBIインベストメントおよび既存株主である三井不動産CVC(運営者:グローバル・ブレイン)、NTTドコモ・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資により、新たに総額17.5億円の資金調達を実施しました。今回の資金調達には、すでに発表済みのJR東日本スタートアップ、コクヨ、野村不動産グループCVCファンド(運営者:NNコーポレートキャピタル)との資本業務提携も含まれており、今回の資金調達を含めたこれまでの累計調達額は約70億円となります。
また、新たに社外取締役として井上英輔氏、技術顧問として及川卓也氏がそれぞれ就任しました。
※画像内に記載された各社は今回の資金調達に参画した企業です。
資金調達により、「Akerun Access Intelligence」を基盤としたキーレス社会の実現がさらに加速
2020年8月に発表した35億円の資金調達に続き、今回新たに実施した17.5億円の資金調達により、あらゆる扉をインターネットにつなげて様々な場所やシーンへのアクセス管理を実現するアクセス認証基盤「Akerun Access Intelligence」を通じたキーレス社会の実現がさらに加速します。
現在の主要サービスである「Akerun入退室管理システム」は、既に累計5,000社を超える企業で導入実績があり、時代に合わせた新しい働き方への対応に加え、セキュリティや労務関連の法規制など、企業やオフィスを取り巻く様々な課題の解決を支援してきました。また、2021年1月には、日本の建築用錠前市場をリードする美和ロック株式会社との合弁会社「株式会社MIWA Akerun Technologies」を設立し、住宅の扉を起点としたスマートロックやサービスの開発に取り組んでいます。
そして今回、新たに調達した資金をもとに「Akerun Access Intelligence」を基盤とした、オフィスや住宅、ホテルなどの利用シーンを問わないキーレス社会の実現をさらに加速することで、様々な空間を1つのAkerun IDでシームレスに移動・活用できる世界を目指します。
調達した資金は以下の取り組みに重点投資する予定です。
- 「Akerun Access Intelligence」を推進するための、ハードウェア/ソフトウェアの製品・サービスの研究開発
- 顧客企業の様々なニーズや課題に応えるサポート体制の拡充
- 営業組織の拡大・拡充を通じた全国に広がる販売網の強化
- 市場拡大に向けた販売促進活動の強化
- 事業成長に対応するための経営管理部門の拡充など事業基盤の強化
フォトシンスは現在、従業員150名規模で事業を推進していますが、今後の事業基盤の強化に伴って、開発、カスタマーサクセス、営業・マーケティング、経営管理の各部署でのさらなる人員拡充を図り、事業成長を加速します。
出資社からのコメント
SBIインベストメント株式会社 取締役 執行役員副社長 後藤 健 様
「生活者の利便性と安全性の向上に対する社会からの要請はコロナ禍に入り一段と強くなっております。フォトシンス社は法人向けスマートロックとして国内市場をリードするNo.1の導入実績があり、キーレス社会を実現するプラットフォームになる可能性のある会社だと考えています。「Akerun」を起点に便利な周辺サービスが誕生し、新しいスタートアップエコシステムが構築されることを大いに期待しております。」
三井不動産株式会社 執行役員 ベンチャー共創事業部長 金谷 篤実 様
「三井不動産は、フォトシンス社創業時から支援を続けており、法人向け多拠点型シェアオフィス「ワークスタイリングFLEX」でのAkerunの採用や、当社新オフィスでの『Akerun来訪管理システム』の実証実験をはじめ、様々な事業共創を行っています。
この度のフォトシンス社への追加出資により、これまで以上に連携を強化し、同社が掲げるキーレス社会の実現とそれによる新しい体験の提供を目指してまいります。」
株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ 代表取締役社長 笹原 優子 様
「フォトシンス社とは前回の資金調達時よりご一緒させていただき、NTTグループとの様々な協業を共に推進してまいりました。それから1年半の間、フォトシンス社は河瀬さんの力強いリーダーシップの下で大きく飛躍すると共に、「鍵」を起点に多くのプレイヤーとの連携を次々と形作り、創業当初より思い描かれていたキーレス社会の実現に向け着実に歩みを進めています。
そうしたフォトシンス社の力強い成長を間近で見る中で、同社のさらなる発展を確信し、今回も資本参加という形でご一緒させていただきました。今後も、NTTグループとの連携を支援してまいります。」