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2014/11/01

スマートフォンで鍵を開閉するスマートロックを提供するフォトシンス、 NEDOからの委託及び助成先に採択、全支援開始が決定

 世界発(※1)の後付型スマートロック「Akerun(アケルン)」を提供する株式会社フォトシンス(本社:東京都品川区、代表取締役:河瀬航大、以下フォトシンス)が、経済産業省所管の独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から2014年10月31日に「研究開発型ベンチャー支援事業の実施(スタートアップイノベーター支援)」の委託及び助成先に採択され、活動費を含む全ての支援開始が決定しましたので、お知らせいたします。

空き物件の社会課題を解決するスマートロックを開発
日本の住宅の13.5%(820万戸)は空き物件(※2)です。金額に換算すると50兆円弱の資産が使われることなく放置されています。この空き物件を外国人旅行客などの宿泊地として提供することで、経済の活性化が期待できます。しかし、空き物件を提供する際、利用者に鍵の受け渡しを行う手間が発生したり、合鍵を複製されるリスクが伴います。フォトシンスはこの課題から、後付型スマートロックの着想を得て研究開発を開始いたしました。

世界発(1)の後付型スマートロック「Akerun」
フォトシンスが開発した「Akerun」は、ドアの内側のつまみ(サムターン)の上から覆いかぶすように取り付け、スマートフォンとBluetooth認証し、アプリで鍵を開錠・施錠する後付型スマートロックです。Akerunを利用すれば、鍵の開閉状況が遠隔で確認でき、合鍵のデジタル発行も可能です。またAkerunはセキュリティ技術が高く、第三者に空き部屋を貸す際に、鍵を時間限定で安全に発行できます。そのため、合鍵を複製されるリスクはありません。Akerunの設置により、スマートフォンでの入退室が可能になり、これまでの鍵の煩わしさが解消され、安全性の向上が実現します。

応募総数420件の中から二次審査を通過し、NEDOからの全支援が決定
フォトシンスは2014年8月、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「研究開発型ベンチャー支援事業の実施(スタートアップイノベーター支援)」に、Akerunを利用した「空き不動産活用のための鍵ロボット研究開発事業」を提案いたしました。厳正な審査の結果、フォトシンスは応募総数420件から二次審査を通過し、更に9チームのみが選ばれた活動費を含む全ての支援が受けられる「全支援開始チーム」に決定しました。今後、NEDOからビジネスプラン作成の助言や、活動費として年間1,500万円以内の支援(最大2年間)が受けられます。

(※1)工事なしの後付型ロボットとして
(※2)総務省統計局「2013年住宅・土地統計調査」