年頭のご挨拶:次の10年を見据えて、様々な社会課題に対して新たな社会モデルを提供できる企業に
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2025年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。
昨年は、パリ2024オリンピック・パラリンピックをはじめとしたスポーツの分野での日本人選手の活躍が記憶に残る年となり、世界を舞台にした日本人選手の活躍に私も大いに刺激を受けました。
一方で、製造業での認証不正が数多く発覚するなど、日本のモノづくりの信頼性を揺るがす事案が多く見られたことが印象に残っています。当社もセキュリティを担うモノづくり企業として、お客様から信頼いただけるサービスや製品を提供できるよう誠心誠意取り組むことを日々意識する1年となりました。また、昨年初に能登半島で発生した大規模地震災害に便乗した窃盗事件、大手銀行での貸金庫窃盗事件、そして日本各地で頻発する連続侵入強盗事件など、鍵に関連する事件が多く発生し安心・安全な生活が脅かされる事案が今も続いている状況です。これも、鍵を通じてお客様の安心・安全をお預かりする企業として、その責任の重さについて改めて考えさせられる機会となっています。
そして、当社事業を取り巻く環境に目を移すと、昨年は特にビジネス環境における人流が活発化したことに伴って、セキュリティや入退室管理などオフィス環境の見直しが促進されたと感じています。また、人手不足が現実的な課題として改めて浮き彫りになり、様々な業種・業態でギグワーカーやスポットワーカーなどを活用する流れが加速し、さらに、AI技術がビジネスや日常生活を問わず様々なシーンで活用されるようになっています。
このような市場環境を受けて、当社では引き続き中核サービスであるAkerunの機能強化や外部サービスとの連携に積極的に取り組んだ1年でした。特に、主要顧客であるオフィス利用に加えて商用利用のニーズが引き続き加速しています。さらに、成田富里徳洲会病院に代表されるような大規模な施設や医療機関での導入も順調に進捗したことを受け、施設の規模や用途、業種を問わないAkerunの有用性が評価されているものと考えています。
また、昨年7月にはギグワーカープラットフォームを活用した施設運営BPaaS事業「Migakun(ミガクン)」を本格開始しました。オフィスや商業施設などにおける人手不足や生産年齢人口の減少という社会課題の解決に貢献するこの新事業は、その高品質かつ柔軟性の高いサービスを評価いただき、すでに多くのお客様にご利用いただけるまでに成長しています。
さらに、Akerunで培った認証技術を活用した新規事業として、「Akerunデジタル身分証」も新たに開始しています。当社の認証技術を活用して個人IDをデジタル化し、オフィスや教育機関など様々なシーンで活用いただけるサービスを目指して今後も取り組んでいきます。
そして、迎えた2025年は、中期目標である営業利益の通期黒字化の達成に向けて順調に進捗していることを受け、また創業から10周年となった2024年のさらに次の10年を見据えて、サービスやテクノロジーを通じて人手不足などの様々な社会課題の解決に貢献することを目指します。この取り組みを通じて、興隆しつつある無人化・省人化産業をリードし、新たな社会モデルやスタンダードを再構築する企業になれるよう歩みを進めていきます。
そして、この取り組みをより一層加速していくために、改めてお客様、パートナー各社、従業員を含む全てのステークホルダーの皆様のご支援に日々感謝しながら、社会にブレークスルーを生み出していく企業としての変革と進化を続けていきたいと考えています。
本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。
株式会社Photosynth(フォトシンス)
代表取締役社長
河瀬 航大